ツール別 比較

TypelessとAqua Voiceを比較|整えて出すか話したまま残すかで選ぶ

Typeless(タイプレス)とAqua Voice(アクアボイス)の違いを、文字になるまでの流れ、無料で使える語数、有料に移る境目、音声の扱い、向いている人の順で比べます。整えた文章で出したいか、話した言い方を残したいかで選び分けられます。

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目次

週末の自宅でTypelessとAqua Voiceのページを交互に見比べながら、来月からどちらに課金するか迷っていませんか。どちらを選んでも間違いだったら嫌だな、という気持ちのまま決めきれない日が続きます。判断の分かれ目は精度の高さではなく、あなたが出したい文章の形にあります。

出したい文章の形で選ぶTypelessとAqua Voice

話した言葉を整えた文章にしたいならTypeless(タイプレス)、話した言い方をそのまま残したいならAqua Voice(アクアボイス)が向いています。2つを分けているのは、出したい文章の形です。

Typelessは、話した内容をそのまま相手に渡せる文章へと整えて出力します。一方のAqua Voiceは、話した言い方を保ったまま文字に起こし、整える手前で留めます。

どちらの会社も公式に精度を説明していますが、同じ条件で測った数字が両社から出ていないため、横に並べて優劣を付けられません。「どちらが高性能か」を比べたくなる場面もありますが、比較できる数字が揃っていない以上、判断基準になるのはあなたが出したい文章の形です。

開発元はTypelessが Simply CA LLC(所在地: Palo Alto, California, United States)、Aqua Voiceが Aqua Voice, Inc.(Delaware州の仲裁条項あり) で、どちらも海外の会社です。音声を送る先や履歴の残り方は 声と文字の残り方を確かめる で確認できます。

下の一覧では、話した言葉をどう出したいかに合わせて候補を絞り込めます。名前だけ見ても違いが浮かばないうちは、条件を当てはめながら表示された画面からそのまま選んでみてください。

声を文字にした後にどこまで手を入れてくれるのか

2つの大きな違いは、音声を文字にしたあとに文章をどこまで整えるかです。

Typelessは公式サイトで、言い直しや言い淀みを取り除いて読みやすい文章に整える仕組みを説明しています。文字起こし後に声で修正を指示できる点も案内されています。整えるところまで引き受けるのがTypelessの役どころです。

対するAqua Voiceは、話している前後の文脈を汲み取って変換する設計です。文章を整えることよりも、話したときの自然な言い回しを残すことに重きを置いています。

音声の処理場所は、Typelessが クラウド処理、Aqua Voiceが クラウド処理 です。どちらも音声を社外のサーバーへ送ってから文字にする作りで、ここは2つの差になりません。

日々の入力でどう感じるかは、Typelessを使ってみた話 と Aqua Voiceを使ってみた話 でそれぞれ詳しくまとめています。

どこまで無料で試せる?語数の数え方と有料プランの境目

どちらも無料で試せますが、カウント方法が異なるため、利用できる量を単純には比較できません。無料で文字にできる語数の数え方と、有料に移ったあとの払い方の2つを順に見ます。

無料枠はTypelessが Free: 週8,000語まで(Standard accuracy、混雑時はStandardアクセス)、Aqua Voiceが Starter(無料): 1,000語まで無料(Avalon文字起こしモデル利用可) です。基準が揃っていない状態では、数字の大小だけで比較しても意味がありません。

詳しい料金の内訳や学割の条件は、Typelessの料金 と Aqua Voiceの料金 で解説しています。

通貨や税の表記は公式サイトに準拠しており、日本円での実際の支払額は決済時の為替レートによって変わります。

無料枠の語数は「週ごとに戻る枠」と「積み上がる枠」で違う

Typelessは一週間ごとに数え直す語数の枠、Aqua Voiceは登録してから積み上がる語数の枠です。内訳はTypelessが 週8,000語まで無料(Standard精度)、Aqua Voiceが 1,000語まで無料(クレジットカード登録不要、Avalon文字起こしモデル利用可) です。

週ごとに戻る枠と、使い切ると戻らない枠は、同じ語数でも試せる期間が変わります。週に何度も議事録をまとめる使い方なら毎週戻る枠が続きやすく、月に数回の下書きだけなら積み上がる枠で足ります。

無料のうちにどちらが続くかを見ておきたくて、週末の夜に長い議事録をまとめて流し込んだことがあります。ところが積み上がる枠のほうが先に尽きてしまい、翌週にもう一度試す分が残りませんでした。それ以来、無料のうちに一番混み合う日をわざと通してから、どちらに払うかを決めるようにしています。

年払いと月払いで負担はどう変わる?有料プランの払い方

年払いにした場合のひと月あたりの料金は、Typelessが $12、Aqua Voiceが $8 です。どちらも月払いを選べますが、その場合はひと月あたりの負担が大きくなります。

学割はTypelessが Proが50%オフ(学校メールで認証、Desktop checkoutのみ対象)、Aqua Voiceが Pro/Maxが70%オフ(.eduメール等の学校メールで認証)。Pro $2.40/月・Max $7.20/月(いずれも年払い時) です。買い切りプランの案内は、どちらの公式サイトにも掲載されていません。

解約方法のわかりやすさには違いがあります。Typelessは いつでも解約可能(アプリ内AccountページのSubscriptionから)。App Store/Google Play経由の場合は各ストアのアカウント設定から解約。返金は法定要件または各ストアの返金ポリシーに従う場合のみ、Aqua Voiceは 自己都合キャンセルの明示手順なし。支払い済み費用は返金不可、契約期間中の購入数量の減額も不可。無料アカウントは会社側が予告なく終了可能 です。詳しい手順や返金の条件は Aqua Voiceの料金 にまとめています。

あなたが会社の経費で支払う場合は、あとで精算が通らないと困るので、領収書の発行対応を事前に確認しておくと安心です。Typelessは Proは一元請求(centralized billing)とinvoice対応。Enterpriseは柔軟なinvoicing・支払い条件、Aqua Voiceは 前払い(年次または契約頻度に応じた課金サイクル)。カード以外のinvoice払いは請求書発行日から30日以内が支払期限。Businessプランは一元請求(centralized billing)に対応 です。

迷ったら「文章の形・端末・残り方」の順で見ると決まる

出したい文章の形、使う端末、声と文字の残り方の順に見ていくと、あなたに合うものがスムーズに決まります。観点を増やすほど決め手がぼやけるので、この3つで止めるのが早道です。

どちらに決めるか迷い、同じ週に両方を交互に使った時期がありました。しかし日によって出てくる文章の形が変わり、どちらの癖なのか見分けがつかなくなってしまいました。片方を数日続けてから入れ替えると、出てくる文章の違いがはっきりします。

相手に渡す文章か自分用の下書きかで選ぶツールが変わる

相手へそのまま渡す文章を作るならTypeless、自分用の下書きを素早く溜めるならAqua Voiceが向いています。お客さまへの返信メールを声で作成する場合、最初から整った文章が出るほうが手直しの手間を減らせます。

ただし、文章を整える働きには裏側もあります。不要な言い直しを落としてくれる一方で、あえて残したい言い回しまで均してしまう点です。打ち合わせで聞いた表現をそのまま資料に残したい場面では、この均す機能がかえって邪魔になります。

つまり持ち場が分かれるのは、あなたが出したい文章の形しだいです。

使っている端末で動くかを先に見ると候補を絞りやすい

対応端末は、Typelessが macOS・Windows・iOS・Android、Aqua Voiceが Mac・Windows・iPhone です。まずはあなたが使っている端末で動くかを確認すると、それだけで候補を1つに絞れることがあります。

スマートフォンで文章を書く時間が多いか、仕事用のパソコンだけで使うかによっても選ぶべき候補が変わります。

端末ごとの導入手順や呼び出し方は Typelessが動く端末 にまとめました。会社のパソコンに入れる場合は社内規定に触れる可能性があるため、事前に申請が必要かも確認しておくと安心です。

社外に出せない内容なら音声と書き起こしの残り方で選ぶ

音声と書き起こしデータの残り方は、Typelessが 音声は保存されない。クラウドサーバーでリアルタイム処理し、結果返却後に即時破棄。書き起こしデータはモデル学習に不使用(自社・第三者とも)。外部AIプロバイダともzero retention契約。クラウド同期履歴(History)はONの場合のみテキスト保存、OFFにするとクラウドから削除、Aqua Voiceが 既定(Privacy Mode OFF)ではモデル改善のため書き起こしテキストを保持。Privacy ModeをONにすると『サーバーに一切保存しない』。設定に関わらずセッションメタデータ(タイムスタンプ・デバイス種別・パフォーマンス指標)は収集される。Businessプランは有償オプションでZero Data Retentionを提供 です。初期設定のまま使うか、設定を変更するかによって残り方が変わります。

社外に出せない情報を扱うなら、この残り方が最優先の比較ポイントです。公式サイトの記載は更新されることがあるので、契約前にあなた自身が実際の設定画面で確認した内容を基準に判断してください。

音声の扱いに関する詳しい条件は、Aqua Voiceの音声の扱い と Typelessの音声の扱い にまとめています。

条件で候補を絞るTypelessとAqua Voiceの比較

下の一覧は、あなたが希望する条件で候補を絞り込むためのものです。ツールの優劣を順位付けした表ではありません。並び順は画面の表示時に決まります。

決め手になるのは、出したい文章の形と、動く端末と、声の残り方の重なりです。無料で使える語数の欄は数え方が違うので、多い少ないで順位を付けられません。

Typelessとアクアボイス以外のツールも含めて見比べたいときは、Aqua VoiceとSuperwhisperの比較 で同じ軸の並びを確認できます。

おすすめ上位3件

日本語精度と料金のバランスが良い3ツールを厳選して紹介します。

  1. 1Aqua Voice

    • 日本語精度97.3%
    • 月額月$8円〜
    • 対応OSMac・Windows・iPhone
    • 無料プランあり
    無料で試す
  2. 2Typeless

    • 月額月$12円〜
    • 対応OSmacOS・Windows・iOS・Android
    • 無料プランあり
    無料で試す
  3. 3Superwhisper

    • 月額月$7.08円〜
    • 対応OSmacOS・Windows・iOS・Android
    公式サイトを見る

全ツールの詳細比較

料金だけでなく対応OSや処理方式も確認して、自分の使い方に合ったツールを選びましょう。

ツール出したい文章の形動く端末声と書き起こしの残り方無料で使える語数
Aqua Voice無料で試す97.3%月$8円〜Mac・Windows・iPhoneありクラウド処理
Typeless無料で試す—月$12円〜macOS・Windows・iOS・Androidありクラウド処理
Superwhisper公式サイトを見る—月$7.08円〜macOS・Windows・iOS・Android—ローカル処理とクラウド処理を選べる
VoiceOS公式サイトを見る—月$11.99円〜Mac・Windows——
Wispr Flow公式サイトを見る—月$12円〜Mac・Windows・iPhone・Android——

ツール選びのポイント

日本語精度・料金・対応OSに加えて、無料プランで試せる範囲も確認してから選びましょう。

編集部が使っているのはAqua Voiceです

音声入力ラボ編集部が日々の入力で使っているのはAqua Voiceです。選んでいる理由は、話した言い方が残るほうが、後からの手直しが少なくて済むからです。

あなたが文章を整える強さで選ぶならTypeless、話した言い方をそのまま残したいならAqua Voiceという分け方になります。人の言葉を書き留める用途なら、言い方が残る側が向きます。

取材メモを早く仕上げたくて、打ち合わせで聞いた話を音声入力で書き留めようとしたことがあります。ところが言い淀みまですべて整えられてしまい、相手の言い方そのものが残りませんでした。それからは、人の言葉を残す用途と自分の下書きを作る用途で、使うアプリを分けています。

向かない使い方もあります。Aqua Voiceは既定で、文字起こしがサービス改善のために残る設定です(既定(Privacy Mode OFF)ではモデル改善のため書き起こしテキストを保持。Privacy ModeをONにすると『サーバーに一切保存しない』。設定に関わらずセッションメタデータ(タイムスタンプ・デバイス種別・パフォーマンス指標)は収集される。Businessプランは有償オプションでZero Data Retentionを提供)。社外に出せない話を扱うなら、既定のままでは合わないので、設定を変えるか別の選び方になります。

実際に使い続けた実感は Aqua Voiceを使ってみた話 にまとめています。

契約前に何を確かめる?TypelessとAqua Voice

2つを比べ終えたあとに残りやすいのは、精度の見分け方、同じ端末に両方を入れたときの取り違え、スマートフォンでの触り方、支払いの安さです。どれも公式の説明を読むだけでは答えが決まらず、使う端末と書く量で向きが変わります。

無料で試せる範囲があるので、契約する前に確かめ方を決めておくと、支払いを始めてからの手戻りが減ります。

日本語の精度はどちらが高いですか?同じ原稿で見比べる

両社の公式数値は測定基準が異なるため、単純に比較することはできません。また、日本語の精度は話す速さや固有名詞の多さ、周囲の雑音によっても変わります。どちらも無料で使える範囲があるので、同じ原稿を読ませて見比べるのが早いです。

見比べるときは、ふだん自分が書いている文章に近い原稿を一つ用意し、同じ部屋で同じ話す速さで両方に読ませます。見る点は、社名や人名が正しく出るか、言い淀みがどう処理されるか、出てきた文章を直し終えるまでにどれくらい手がかかるかの三つです。実は雑音の量でも結果が変わるので、静かな部屋と仕事場の両方で一度ずつ試すと、自分の使い方での差がはっきりします。

同じ端末に2つを同時に入れて使い分けられますか?

これらは別々のアプリなので、同じ端末に入れて使い分けられます。ただし、呼び出しキーの組み合わせが重なると意図しないほうが立ち上がってしまうため、呼び出し方は別々に設定しておきましょう。操作の癖が混ざるのを防ぐなら、迷ったときに見る順 のように、まずは片方を数日続けて使ってみるのがおすすめです。

スマートフォンでもパソコンと同じように使えますか?

対応している端末が2つのアプリで異なるため、あなたが使っている端末によっておすすめが変わります。

  • Typeless:macOS・Windows・iOS・Android
  • Aqua Voice:Mac・Windows・iPhone

スマートフォンでは音声入力用キーボードとして呼び出すため、パソコンとは使い方が異なります。導入方法や呼び出し方は Typelessが動く端末 にまとめました。

年払いや学割を使うとどちらのほうが安くなりますか?

どちらが安くなるかは、あなたが選ぶプランによって変わります。

  • 年払いのひと月あたり:Typelessが $12、Aqua Voiceが $8
  • 学割:Typelessが Proが50%オフ(学校メールで認証、Desktop checkoutのみ対象)、Aqua Voiceが Pro/Maxが70%オフ(.eduメール等の学校メールで認証)。Pro $2.40/月・Max $7.20/月(いずれも年払い時)

年払いは途中でやめたときの払い戻しの扱いが2つで違います。詳しい条件は Typelessの料金 で確認できます。

整えた文章で出したいか話した言い方を残したいかで選ぶ

整えた文章で出したいならTypeless、話した言い方を残したいならAqua Voiceです。あなたが使う端末で両方が動くか、音声や文字起こしがどこまで保存されるかを確認すると、候補はさらに絞り込めます。

無料で使える語数 Free: 週8,000語まで(Standard accuracy、混雑時はStandardアクセス) と Starter(無料): 1,000語まで無料(Avalon文字起こしモデル利用可) の範囲で、同じ原稿を両方に読ませると自分の声での差が出ます。ここまで読んでもまだ決めきれないなら、申し込む前に一度だけ試してみてくださいね。自分の声で確かめた感触があると、迷いなく選べます。

この記事の執筆者

音声入力ラボ編集部

「日本語だと精度が落ちるのでは」——検索でここへ来る人の多くがそこで足を止めています。音声入力ラボ編集部は、同じ日本語原稿を複数のツールに読み上げさせ、誤変換の数を数えるところから記事を作っています。感想や評判ではなく、検証日を明記した数字で比較することを編集方針にしています。

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機能・対応端末・音声の扱いは各社の公式サイトで確認した時点の内容で、ツールの更新で変わります。料金と無料で使える語数は公式の最新の表示を確かめてから申し込んでください。